お買得物件.com 住宅購入可能金額の壁

先日、億ションを購入するための必要最低年収を試算しているネットニュースで見ました。銀行の審査基準と違い、フラット35の固定金利でローン支払い額を計算し、手取り収入の30%までの支払い条件で物件価格1億円を超えるマンションを購入するには最低年収がいくら必要かと言う試算です。

回答は年収1500万円程度でした。しかし、果たして関西で年収1500万円以上の所得がある人は何人いるのでしょうか。

私は平成7年から不動産業界に従事していますので頭が古いのかもしれません。今の新築分譲マンションの価格は、とても庶民の購入できる金額ではないと感じています。いずれはこの価格がスタンダード化していくのであろうとは思いますが、ここ4、5年で急に上がりすぎているため、驚いています。自分の身内が新築の分譲マンションの購入を検討するとしたならば、少しブレーキをかけてしまうのかもしれません。

バブル景気の頃とは違い、土地の価格高騰や建築費の高騰などを加味した上で今の物件価格になっています。決してどこかが潤っているわけではなく、原価がいっぱい詰まったマンションの価格だとは思います。

しかしながら皆さんよく考えてみてください。例えば、卵がワンパック500円する時代になれば、食べる頻度を少し控えるようにしませんか。今の不動産価格は、卵ワンパック500円のレベルに来ているのかもしれません。エンドユーザーの方々が冷静になり買い控えてしまうような時代が来るかもしれません。いや、もう買い控え時代が来ているのかもしれません。

家を買うよりも、より安い家賃でマンションに住めるのならば、賃貸住宅に切り替えていくお客さんも増えるのかもしれません。住宅購入可能金額の壁が見えているような気がします。