
思い立ったが吉日
不動産はいつ、どのタイミングで買うのが良いか。
これは昔からの永遠のテーマです。やはり誰しもマイホームを少しでも安く買いたいと思う気持ちは変わりません。ですが、こと不動産においては一番買いやすい時期、すなわち一番安かった時期は遠い昔のことです。
株などは天井1割、底1割で売り買いできればよいと言われていますが、不動産価格の上昇は、落ち着く気配がありません。
関西圏においては、現在、万博やIR建築工事に絡めて工事費が高騰しており、土地の価格も同様に落ち着かず、新築分譲マンション、新築一戸建てにかかわらず価格は右肩上がりが続いています。
そんな最中、住宅ローンの金利にも動きがあり、固定金利代表のフラット35の金利は2%に迫る勢いで上昇し、変動金利もこれからどうなるかわからないのが現状です。
私がこの業界に入ったころは、5千万円を超える物件価格と言うのはハイクラスの物件でした。30年前の話です。
しかしながら、現在は利便性の高いところでは、5千万円は平均価格になってきています。むしろ大阪市内の中心部でしたら安く感じるくらいです。私は南大阪の堺市に住んでおりますが、南大阪でも場所の良いところの一戸建ては3階建てで5千万円を超える商品も珍しくありません。
これだけ価格が上がった今、マイホームを今手に入れるのが正解なのかというのは、今買って将来売却するときに損をしないのかに言葉を置き換えることが出来ますが、悩ましいところですね。
しかしながら、現在、賃貸住宅にお住まいの皆様におかれましては、昔から思い立ったが、吉日という言葉がありますように欲しいと思う今は買い時なのかもしれません。
現在10万円の家賃は1年間合計、120万円の出費となります。
家を買えないお客様の断り文句の常套句の中で「今回は買うのを見送ります。もっと自己資金を貯めてから出直します」との断り文句があります。
これから毎月懸命に10万円貯めたら1年間で120万円貯まりますが、来年の今頃は、不動産の平均価格が120万円以上になっているかもしれません、しかも住宅ローンの金利も上がっている可能性があります。120万円一生懸命貯めたところで、お得な不動産の買い物ができるかと言うと本当に分かりません。
今購入決断すれば今の物件価格で今の住宅ローンの金利でマイホームを手に入れることができる。これが一番のメリットです。
ですが、ひょっとすると将来ご売却の時に購入価格よりも大きくダウンするかもしれません。しかしそれは当たり前の話なのです。
ここ最近中古不動産の値上がりが顕著になっており、一般消費者としては、売るときに安くならなければいいなと言う思いはありますが、ご自身が居住なさって使ったものが安くなるのは車と同様です。今マイホームを買おうかどうか悩まれているお客様、どうぞ一歩足を前に踏み出しご購入を決断なさってご自身のお気に召されたマイホームを手に入れてください。