営業活動は無くなる? 対面販売も無くなるのか?

お買得物件.com 営業活動は無くなる? 対面販売も無くなるのか?

営業活動は無くなる? 対面販売も無くなるのか?

仕事柄、不動産業に従事する方とよく話します。

先日、某大手不動産会社の方とお話し出来る機会がありましたが、大手企業ならではのジレンマをお持ちでした。

例えば、マンション販売の場合、営業成績、契約を上げるために営業活動を行います。

営業活動と一括りに申しましても、目の前にお客さんがいらっしゃって初めて商談になり得ますので、集客活動からスタートする訳です。

私がこの業界に入った頃はインターネットはまだ無く、広告媒体と住宅情報(現:SUUMOです。思い出された方もいらっしゃるのではないでしょうか。呼び方が懐かしい!)活用します。次に営業スタッフ自身がポスティング活動などを行い、集客を募っていました。

更に、私は電話営業を行うことを叩き込まれ、正に頭を筋肉にして、集客活動に励んでいました。そして、お客様がご来場され、商談が始まり結果が積み重なって行きました。

時は流れ、現在の集客活動はどのようになっているのでしょうか。答えは90%以上がネットによるものです。

多岐に渡るハラスメントの露出により、消費者の力が増し、企業側が萎縮してしまい、直接お客様に触れるような営業活動が出来ていないのが現状です。

  • チラシを撒けば会社にクレームが来る
  • 電話をかけたら会社にクレームが来る
  • 商談を行い、接客した営業スタッフの対応が悪いと名指しで会社にクレームが来る

確かに常識から外れたチラシの配布(チラシが溢れているポストに更に押し込むなど)や、遅い時間に営業電話をかけてしまうなど、クレームが来るのは止む無しのケースも有りますが、企業側の理解を超えるクレームも多く、この大手企業の対応策としては「何もしない」になったそうです。

  • チラシは撒かない
  • 電話はかけない、お客様からかかってくるのを待つのみ
  • 無理な商談はしない。お客様がご購入希望の意思表示を示すまで待つ

私は思わず「今の営業は何をするの?」と問うたところ「メール‼️」と答えが返って来ました。
会社に出勤して、メールを送って営業活動は終了だそうです。そのメールの内容によって担当者ごとの集客率も変わるそうです。

商談も切り込んだ内容の話しは控えるようにしているそうです。例えば

  • 家族構成を聞く
  • ご結婚予定の有無を聞く
  • 提示したご購入時の仮のお支払い金額を安いと表現する

このようなヒアリングをしないことが切り込んだ話になっていないのか、分かるような分からないような、、、
家族構成が把握できないとおすすめの間取りがご提案出来ないのでは?など疑問を感じるところが多くありました。

こんなにお客様に対して気を遣いながら大手企業は商談しているそうです。

  • 物件の告知活動はネットだけ
  • 営業スタッフとの商談は物件の説明だけ

私が憧れた、出来るかっこいい営業マンは今後現れないかもしれません。