
土地価格・工事費上昇も、賃料据え置き──収益不動産の利回り低下はやむなし
しばらく前から収益用の不動産の売れ行きが活発化して久しい今日この頃ですが、1年位前からその利回りに変化が出てきています。
とはいえ、私自身、収益不動産の扱いはまだ浅く、すべてを熟知しているわけではないですが、「低いこの利回りで誰が買うの?」という収益用不動産が最近多いです。かつての利回り8%物件は今どうなったのか?
一昔前なら、利回りが8%くらいあれば売れるのではないかと言われてましたが、今は利回り8%の物件は、かなり築年数が古く、購入したとしてもすぐに修繕が必要だったり、近い将来修繕をしなければならない状態だったりする収益不動産ばかりです。
一般ユーザーが興味を示しそうな物件となると、最近は利回り4%,5%が主流となっていますが、同時に購入するための銀行借入金の金利も上がってきているので、この利回りで誰が買うのだろうかと感じていました。
利回り3%でも売れるケースがある?
ところが先日、大手の不動産仲介会社の方と食事をした際に、大阪市北区のど真ん中で利回り3%で出した商品がすぐに売れたと聞きました。
海外の金融環境と比較するとどうなのか?
カンボジアとかベトナムに行けば、定期預金の金利が4%台となっており、そのまま不動産購入金額を向こうの銀行に預けておくほうがリスクもなくお得な感じがします。ただ、細かい国の間のルールは分からないので、興味のある方はよくよく調べてからご検討ください。
利回り低下の背景:土地価格と工事費の高騰
話を国内に戻しますが、考えてみると、利回りが下がるのは当たり前ですよね。これだけ中心部の土地価格が上がり、工事費も上がっていますが、賃料は、急に1.3倍や1.5倍、2倍になったりしませんので収益不動産の利回りが下がるのもやむなしです。
昔から財産3分割といいます。預金、株、不動産に分けて財産を持ち、リスクヘッジに備える方が多いようです。
資産分散の観点から、皆さんも収益不動産を一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。